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冷間工法
冷間工法(れいかんこうほう、英: cold working)は、金属や他の材料を加工する際に、高温を必要としない方法で行う工法です。この方法は、金属加工や材料加工において、材料の強度を向上させたり、形状を変更したりするために使用されます。冷間工法は、熱を加えずに行うため、材料の特性や品質を保持しやすいという利点があります。
冷間工法の例としては以下のようなものがあります:
●冷間鍛造(コールドフォージング)
金属を専用の工具を使って変形させる工法です。高温を必要としないため、加工後の材料の強度を保持しながら、形状を変更したり、材料を緻密にすることができます。ボルトやナット、自動車の部品などが冷間鍛造で製造されることがあります。
●冷間延伸(コールドローリング)
金属板やワイヤーを冷たい状態で圧延して薄くしたり、太さを均一にしたりする方法です。薄い金属板や線材を製造する際に一般的に使用されます。
●冷間曲げ(コールドベンディング)
金属を曲げる際に高温を必要とせず、冷たい状態で行う方法です。配管やプレートの曲げなどに使用されます。
●冷間プレス(コールドプレス)
金属や非金属のシート材料を型に押し込むことで、特定の形状を作成する方法です。金属シートを冷間プレスして複雑な形状の部品を作成することができます。
●冷間切削(コールドカット)
金属やプラスチックなどの材料を、熱を加えずに切削する方法です。切削工具を用いて精密な切削が行われます。

冷間工法は、熱を加えることなく材料の変形や加工を行うため、材料の特性や耐久性を損なわずに加工できる点が利点です。また、高温処理が不要なため、エネルギーコストや製造時間を節約することができます。一方で、冷間工法は一部の材料や形状に適しており、加工の精度や寸法の制御が求められる場合もあります。


冷却塔
冷却塔(れいきゃくとう、英: cooling tower)は、産業プロセスや発電所などで発生する熱を放熱するための装置です。主な目的は、過熱した水や冷却液を冷却し、再利用するか環境に放出することで、機器やプロセスを効率的に運転させることです。
冷却塔は、一般的に大気中の自然冷却効果を利用して熱を放散させる仕組みを持っています。主に以下の2つの主要な種類があります:
●湿式冷却塔(エバポレーティブ・クーリングタワー)
湿式冷却塔は、冷却するための水や液体を霧状にし、大気中の蒸発熱を利用して熱を放散する方式です。冷却する水が冷却塔内部で蒸発し、蒸発熱を吸収することで周囲の熱が奪われます。これによって、冷却された水が下部に集められ、再利用するか環境に放出されます。湿式冷却塔は高い冷却効率を持ち、産業プロセスや発電所などで広く使用されています。
●乾燥冷却塔(エアクーリングタワー)
乾燥冷却塔は、冷却する水をファンなどを使って大気中に放散させる方式です。湿式冷却塔とは異なり、水を蒸発させずに放熱するため、水の消費量が少ない特徴があります。ただし、湿式冷却塔ほどの効率は得られません。

冷却塔は、発電所の冷却や産業プロセスにおける熱の放散に欠かせない装置であり、機械やプロセスの効率的な運転を支える重要な役割を果たしています。また、熱を放散する際に水の蒸発が発生するため、湿式冷却塔は水の消費が関与する点に留意する必要があります。



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